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組織内会計士の日常

組織内会計士の日常を綴っています。

数年勤めてわかる事業会社にいる強みと、さらに成長するためのアンラーニング  

組織内会計士

事業会社に転職して数年が経過しました。そこで改めて感じた組織内会計士の強みと、その強みを活かして、さらに差別化するために必要と感じていることを書いていきたいと思います。

 数年間の事業会社勤務を経て

一番実感するのは、所属する産業への専門性が高まったことでしょうか。営業企画でもなければ、マーケティング担当でもないのですが、それでも事業会社に所属する一員として、ある程度の専門性はついてきました。

 

例として、相対的ではありますが、会計監査で、年間の8-9割を一つのクライアントに張りつく会計士よりも、遥かに高い専門性が身についたと感じるのは、会計以外の多くの要素に触れているためだと感じています。人事にしても、広報にしても、その業界特有のしきたりの様なものが存在し、それらの情報は決して会計監査では触れることのなかった領域です。転職エージェントの方いわく、「事業会社に数年いて、同じ業界内でポジションアップを目指すことはよくある。」と言われる一つには、事業会社勤務の会計士が少なく、かつ、同じ業界内での高い専門性を有しており超即戦力であるためと予想できます。また、そられ会計以外の領域に触れる機会が多くなることで、経理部や経営企画部、内部監査室以外のポジションへの異動の機会も出てきます。

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一方で、何が弱くなったかといえば、会計監査の知識のアップデートです。仕訳すら起こさない部署にいると、アップデートするインセンティブもわかず、また例えアップデートしたとしても業務でほとんど使いどころがないため、あえて時間を割く対象にはなりません。

加えて、既存の知識についても、使わないものはドンドン忘れていきます。長年保有する株式が子会社株式のみである会社において、金融商品会計の知識を使うことはほとんどありません。

ぬるま湯に浸らずにチャレンジし続けるために

上記でも触れましたが、日系上場企業などを除いては、やはり事業会社に勤める組織内会計士は会計士全体からしてそれほど多くなく、往々にして競争に晒されていません。監査法人で、ちゃんと年次通りに昇進できるかどうかヒヤヒヤしつつも、日々、長年の経験を有するクライアントの方の鋭い質問に的確に応えられるのか、あるいは、監査人の責務として伝えるべきことを伝えられているのか等、毎日感じるプレッシャーとは比較にならないぐらい穏やかな毎日を過ごす組織内会計士が多いと聞きます。

 

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どのような環境下においても、日々フルコミットすることはもちろんですが、事業会社特有の点としては、アンラーニングし続けることが重要です。特有の産業に対する専門性を有することの重要性には触れましたが、それと同時に、その会社でしか役に立たないことに執着するのではなく、他の産業・サービスラインにおいても、活用できる経験をもぎ取っていくこと、また、それらの経験を通して、得られる深い知見や洞察を会社に還元していくことが自身のキャリアのためにも、所属する会社にとっても重要と考えています。

 

私自身の経験としては、ちょうど転職して1年が経った頃、通算して2回目となる業務が発生したときに安堵感を覚えました。しかし、そこからいくつもの「2回目」の業務が発生することで、次第に慣れに対する恐怖を感じるようになりました。固定観念を捨て、成功体験を捨て、ゼロベーで考えることはとてもエネルギーが必要なことですが、そのような考え方なしには組織を動かすことはできません。

 

ameblo.jp

 

事業会社において、一緒に仕事をするメンバーが固定的である点はよく知られていますが、たとえ担当替えや異動があったとしても、年間を通じて同じような仕事のサイクルが会社全体で回っていることはもっと広く知らされるべき点であり、この点こそ、事業会社に勤める身として常に意識してしないといけないことだと感じています。日々精進ですね。

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