組織内会計士の日常

組織内会計士の日常を綴っています。

【ランキング】2015年に読んだ面白かった本7選

あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い致します。

年末年始は帰省しつつ、2015年の日記を遡って読んでいます。記録を振り返って、昨年も様々な本を読みましたが、再読本が多く、新しい分野へあまりチャレンジしていない印象を受けたのが残念でしたが、そんな中でも2015年に初めて読んだ本で面白かった本をご紹介します。

 

7位「超」入門 失敗の本質

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本書は名著「失敗の本質」の要約ではありませんし、同著をていねいに解説しているわけでもありません。

「既存路線を精緻化・高度化するだけでは行き詰りになる。ゆえに、現状を再分析し、ゲームのルールを変えるような視点で対処すべき」という点を何度も強調されていてます。問題そのものの定義を疑うべきというクリティカルシンキングの入門書と捉えれば楽しめる本です。

6位となりの億万長者

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通常、金持ち本では、いかに収入を伸ばすかグロース戦略を狙うことを説いています。

一方、本書では、資産家は徹底した支出管理と投資で資産を蓄積していることを示し、実際、誰も大金持ちと思わないような大変慎ましい暮らしをしていることに焦点を当てています。そういう意味ではかなりリアリティのある耳に痛い、だが納得感のある記述が満載です。

  • 期待資産額は年間所得×年齢を10で割った額になる。
  • 高所得・低資産タイプは、費目毎の支出状況を把握していない。
  • 高級住宅地に住むことで、見栄支出が増えていく。
  • 金持ちほど投資に時間をかける。
  • 母親が専業主婦の家に育った娘は、「お母さんも働かなかったんだから、私も働くことはないわ」と、無意識のうちに他者依存の教育を行っている可能性がある。  

 

この本の別の魅力として、普段われわれが思い描くアメリカとまた違った一面を垣間見ることができ、社会学的な読み物としても興味深いです。

 

5位税務署は見ている。

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巻頭で「税務署対策とかそういうのを期待する方は読まないでください。」と明記しているとおりで、その期待は裏切られます。

 

記憶に残った、調査官を燃えさせる3つの言葉があります。

そんな何年も前の話、覚えているわけないだろ!

全部顧問税理士と経理担当者に任せてるんだ!

勝手に調べてくれ!

税務に携わる会計士や税理士も多くの方が税務調査にそれほど明るいわけではないので、調査官が目をつけどころを把握するべく、若手の会計士や税理士が読んでおくべきと感じました。

 

4位ソープランドでボーイをしていました

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東日本大震災後で職にあぶれ、50愛でソープランドのボーイとなった著者の妻と息子への純粋な愛情が記されている。

ソープのボーイの体験という貴重な体験はあまり見聞きすることはないのだが、印象としてとても厳しい世界だと感じました。体育会系よりも厳しい上下関係と、年齢にかかわらず要求される重労働、共同部屋での住み込みに加え、あくまで主役のソープ嬢とは会話も許されない、相当ストイックな生活です。

個性的な登場人物たちが出てくるので、ぜひ映画化してくれないかと期待しています。

 

3位最速の仕事術はプログラマーが知っている

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今年一番面白かったhack本であり、好きな一文はこちら。

弁護士はヘマをして裁判に負けるし、MBAホルダーのコンサルタントは提案した事業が失敗しても責任はとらない。

ところがプログラマーは、プログラマーだけは、自分の書いたプログラムにバグ(誤り)があるとき、それは100%自分の責任なのである。

そしてバグのないプログラムは決して存在しないのだ。 すなわち、プログラマーはどれだけ自分が思い上がろうとも、プログラムを書いている限り自分の知性の限界を思い知らされ続けることになる。それも他ならない、自らの唯一の相棒であるコンピュータによってだ。

 

d.hatena.ne.jp

2位リーダーシップの本質

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リーダーシップとはなんぞや?と聞かれたときに、会社の上司、管理職や重役でさえ、口をモゴモゴさせて、キレの良い言葉でそれを表現できる人は少なくないと思います

この本ではリーダーシップとは経験科学に裏付けされた哲学的方法論であり、

学んで掴み取るものであると表現されている。

 

やっぱりリーダーシップは難しいと思ったのは、これら2つの表現。

情報はリーダーにとって力の源泉となるほど重要だが、それゆえにこそ滞りがちになるという危険をリーダーはつねに知り、その危険を未然に防ぐことを考えていなければならない

部下の仕事に手を出す社長はリーダー失格

 いち早く動くべき必要性を感じるのは社長であっても、そこからの建て直しを自分でやってはいけないという難しさ。特に自身がプレイヤーとして秀でた実績を持っている方ほど、リーダーシップとは何かを問い直すために読んでほしいです。 

1位ラグビー日本代表ヘッドコーチ エディー・ジョーンズとの対話

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コーチングはアートである。」は1章(「Try 1」)のタイトルですが、このキーセンテンスは二章以下でも何度も出てきます。相手を見て、瞬時に問題を把握し、コミュニケーションして伝え、相手を動かし、改善する、まさにコーチすること、教えることはアートなのだと、腹落ちしました。

そんな中でも、特に面白かったフレーズです。

 これまで、世界の強豪を相手に大差で負け続けてきた日本代表や関係者の言い訳をエディーさんはたくさん耳にしてきた。 体格が違い過ぎる、全員がプロじゃない、といったものからはじまって、なかには、農耕民族だからという意味不明な言い訳まで。相手を煙に巻くという意味では素晴らしい言い訳です。農耕民族って、なんですか?

 

個々人、ひいては組織全体をマインドセットを変える難しさとその重要性は、スポーツに限らないものと感じています。

おわりに

2016年もビジネス系以外の本へチャレンジしていきたいと思います。

 

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