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組織内会計士の日常

組織内会計士の日常を綴っています。

【今週読んだ本】生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの

書評

今週はこの本を読みました。前著の採用基準についてもすごく感銘を受けましたが、今回はそれ以上でした。ちなみに、前回はかなりマッキンゼーを引き合い出すことがおおかったのですが、今回はタイトルにはマッキンゼーとあるものの、本書の中でマッキンゼーを具体例あるいは比較対象となることは少ないかったです。

生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの

生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの

 

小手先ではない生産性に対する課題

今回のテーマである生産性については私としても非常に気になっているテーマでした。

確かに個人としてどうやって生産性を上げていくのかについては、数年の社会人生活の中で、自分自身でトライ&エラーを重ねてそれなりに向上してきたと思います。

ただ、個人レベルではなくて自分を取り巻く環境、つまりは、チーム、部門、業界、社会等より大きな影響はいに対して生産性をもっとあげれないのかという点に対しては、常々課題として持っていました。

著書の冒頭で日本と米国の企業や社会において優秀さを協議するときにリーダーシップと生産性以外は大きな差がないという点は、上記の私の課題認識と通じるところがありました。ただ、漠然とそう思うぐらいだったので、本書を通して、詳細に言語化された内容を確認できて良かったと思います。

そもそも生産性とは何か

生産性とは投入量に対する付加価値と定義した場合、それをどう上げていくのかについて、著者の伊賀泰代氏は大変興味深いアプローチでまとめています。

  • 生産性の向上策として分母の削減と分子の拡大
  • 方法論としてインプルーブメントとイノベーション

著者の中にもありましたが、日本の中で注力されているのは、主に分母の削減(=投入資源の削減)と方法論としてのインプルーブメント(いわゆるKAIZEN)のみです。確かに、生産性という言葉が工場などの製造プロセスの中で使われるイメージがあるのも、この部分のみを生産性と呼んでいるからかもしれません。

成長する=生産性が上がる

成長するとは生産性が上がることである。

 

確かに個人レベルでは生産性の向上は認識しやすいと思います。例えば1時間かかっていたレポート作成が1週間後30分の時間でできるようになれば、それは生産性が向上したといえます。

一方で、この点、組織単位ではかなり疑問でした。確かに、組織としても全く一緒で、全体が上手く機能しているかどうかは、例えばコミュニケーションロスが少ないとか、資料のレビューにおける差し戻しの回数が少ないとかで見れるものの、この部分非常に認識しづらいと感じていました。

なぜ認識しづらいかといえば、自分で直接コントロールできないものが増えてくるためです。先ほどの例ですが、同じチームよりも部署単位で物事を動かすほうが難しいですし、たとえ自社の構造改革が出来ても業界全体を巻き込むには相当のリーダーシップが必要になります。なるほど、リーダーシップと生産性については繋がるものがあると思った瞬間でした。

トップパフォーマーを見殺しにしない

最後にトップパフォーマーについてです。

著書の中では人材をトップパフォーマー、ハイパフォーマー、アベレージパフォーマー、ローパフォーマー、トラブル社員と区別しています。

言及されていた中で印象に残ったのは、

トップパフォーマーが自分の成長スピードが遅いと気づくのは、外部と接触したときです。

 

ここから読み取ったのが、トップパフォーマーの習性として自分自身の成長に対して貪欲であり、飢餓感を持っていることという点です。

また、トップパフォーマーの成長をどうすれば促せるのか述べられていましたが、三点とも納得の内容でした。

 

  • ストレッチゴールを設定すること
  • 比較対象変えること
  • 圧倒的なライバルの姿を見せること

 

kurorogucpa.hatenablog.com

 

 

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