組織内会計士の日常

組織内会計士の日常を綴っています。

あの仕事はどこへ行く?今年の会計士業界の仕事事情と来年の見通し<2017年度版・後編>

2017年もあとわずか、残り数時間となりました。

前編では会計監査とIFRSについてまとめましたが、後編ではアドバイザリー・コンサルティング業務とその他について整理していきたいと思います。

kurorogucpa.hatenablog.com

M&Aは晴れ 、特に事業承継は来年も晴れ

アドバイザリー業務全般については2017年も引き続き絶好調でした。特にM&Aを中心とする業務においては、2017年の後半あたりからは大々的に事情承継の話が出てくるようになり会計事務所以外でもこのようなマッチングサービスを展開する企業が増えてきました。ビズリーチに代表されるように、人材系サービスを扱う企業においては、このような流れが引き続き国内外で出てくるのではないかと思います。

www.businessinsider.jp

 

br-succeed.jp

 

同じようなタイミングで、会計士協会もこの流れに乗った案内を出しています。

www.hp.jicpa.or.jp

 

マッチング事業と点では、かなりニーズの高い領域であり、かつ、会計士でなくても人材系の事業を行っていれば参入しやすいため、これから競争が激化していきそうです。個人で独立されている会計士や中小の会計事務所の人でこの領域を得意とする人にとっては、今年はウハウハの年だったようです。

M&Aに限らず、こういう特需のような恩恵にあずかれるのは、以前からこの分野で仕事をしていて、今年のような大豊作の年が来たときに刈りとれるスキルと経験を貯めていた人であって、今から参入するのはオススメしません。美味しい部分を食べられるのはファーストペンギンだけなのです。

 

とにもかくにも、現状、FAS系の仕事は全般的に人手不足です。ただその中でも、エッジの効いたFAS×αのスキルセットがあれば、今後もある程度は生き残っていけると思います。

cpa-navi.com 

kurorogucpa.hatenablog.com

 

リスクマネジメントは曇りから晴れへ 、来年は??

少し規模の大きな企業向けのサービスに話を戻します。どのようなアドバイザリーのサービスが今年顕著だったかと言えば、やはり一番はリスクマネジメントの分野であったかと思います。

三菱マテリアル東レ商工中金神戸製鋼所など会計に限らず、不正が発覚した企業が多く、またそれに対応する仕事の受注も一時的ではあるもののかなり増えたと認識しています。

果たして2018年も同じような企業が続出するのか若干不透明なところではありますが、潜在的な需要は間違いなく大きいと考えています。やはりこのような特需といわれる大きな案件は、社会として非常に大きなインパクト残していきそうです。

ただし、それが表面に出てこない限りは需要が発生しないという点では、同じ売り方だと継続的な収益は見込めないのではないかと思います。2018年は売り方の再考が必要です。

その他のトレンド

その他の仕事関連といえば、マネーフォワードが今年上場しました。クラウド系会計ソフト市場は大きくなっていますが、その評価は千差万別です。私もfreee使っていましたが、なかなかリーチ出来ていない機能もあり、今後の改善に期待です。

 

2016年の途中に言われていた医療法人への会計監査については、今のところ主だった動きは聞こえてきません。関与した話は聞いたのですが、報酬面やレバレッジなどを考えて、サービス展開が難しいようです。大手についても、医療法人向けのページを用意しているのはEYだけでしたね。

www.eyjapan.jp

終わりに

ブロックチェーンや仮想通貨も今年後半からのトレンドで、来年も引き続き大きな話題を呼びそうです。ただ、もう一回書くと、今から参入して良い局面なのかは再考する必要があります。誰かが美味しそうにしているのを見て、自分も!飛び込んでみたら皿は空っぽだったということは多々あります。トレンドは追いかけるものではなくて、先読みするものとして捉えていきたいと思います。

日経トレンディ1月号増刊 2018年 ヒット大予測

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今年もお世話になりました。来年もよろしくお願い致します。

 

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